悪の教典
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『悪の教典』(あくのきょうてん、英表記:Lesson of the Evil)は、
貴志祐介による日本の小説作品。
サイコキラーという裏の顔を持つ教師が引き起こす事件を描いたサイコ・ホラーである。
第1回山田風太郎賞受賞作、第144回直木三十五賞候補作、第32回吉川英治文学新人賞候補作、
2011年本屋大賞ノミネート作。
『別册文藝春秋』にて2008年7月号〈276号〉から2010年7月号〈288号〉にかけて連載され
2010年7月30日に文藝春秋より刊行された。
2012年には漫画化・映画化された
あらすじ
不良生徒、モンスターペアレント、学校裏サイト、集団カンニング、淫行教師など
数々の問題を抱える私立晨光学院町田高校(実写版では晨光学院高校)。
2年4組の担任を勤める英語教師の蓮実聖司は、生徒や保護者に好かれる人気者です。
でもその正体は、生まれながらのサイコキラーでした。
自分に疑いをかけてきた一部の生徒や教師等
邪魔と感じた者は密かに殺害したり学校から追放したりして
学校全体を少し続つ支配しつつありました。
2年4組の生徒たちが文化祭準備のために学校に泊り込んだ夜
些細なミスで、蓮実の起こした殺人が隠蔽不可能な状況になります。
彼の選んだ最後の手段は、校内にいる生徒全員の口を塞ぎ、
同僚教師の仕業に見せかける事でした。
散弾銃で、一人続つ確実に殺して行くことです。
こうして一夜の血塗れの大殺戮劇が始りました。
全員を殺し終わり、最後は犯人役の教師に散弾銃を持たせ
口に銃口を加えさせ、足で引き金を引かせます。
本人は机に思いっきり頭をぶつけ、被害者を装います。
そこへ警察がやって来ます。
校内を捜索していた警察が、ケガを負った蓮実の前に
生き残った二人の生徒を助け出して来ます。
蓮実の完全犯罪が崩れます。
蓮実は警察に囲まれて連行される時
二人の生徒に振り返り、不気味な笑顔を浮かべます。
「2010年ミステリーベスト10」、「このミステリーがすごい!2011」で
ともに第1位を獲得した貴志祐介原作『悪の教典』を、鬼才・三池崇史監督が映画化しました。
高校教師・蓮実聖司は、自らの目的のためには、たとえ殺人でも厭いません。
生徒役には『ヒミズ』で、ヴェネチア国際映画祭で日本人初となる
新人俳優賞をW受賞した二階堂ふみと染谷将太。
この映画の生徒には現在多くのドラマなどで活躍されている
方たちが居ます。
とにかく、この映画での殺戮シーンはすごく
現在では、許されないのではと思います。
主人公の蓮実は、アメリカの大学を出て
アメリカの証券会社で働く、人情味の無い証券マンです
その冷めた感覚のまま、日本の高校で何の感情も表さず
殺戮をしていきます。
人情味を入れなかったから、学校内での殺戮シーンが
取れたのかも知れません。