実話 映画 空飛ぶタイヤ ・母子3人死傷事故・運送会社責任・責任は別に?

空飛ぶタイヤ  実話 映画・運送会社や母子3人死傷事故

池井戸潤の社会派小説です。
『月刊J-novel』に2005年4月号、2005年6月号から2006年9月号に連載され、
2006年9月16日に単行本が、
2008年8月1日にはジョイ・ノベルスコレクション版が実業之日本社より刊行された。
第28回吉川英治文学新人賞

2009年にWOWOWの『ドラマW』でテレビドラマ化され
2018年に長瀬智也主演で映画化されます。池井戸にとっては初の映画化作品です

綾瀬市内の運送会社(会社名は報道で非公開)が所有する大型トレーラートラックの
左前輪が突然外れ、そのタイヤが下り坂を転がり
ベビーカーを押して歩行中だった母子3人を直撃。

当時4歳と1歳だった兄弟は手足に軽傷を負ったものの無事でしたが
当時29歳だった母親(神奈川県大和市の主婦、岡本紫穂さん)は死亡しました。

レンタルビデオ店に子供用ビデオを返却に行った帰りでした。

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空飛ぶタイヤは、池井戸潤さんの社会派小説です。

【監督】本木克英(「超高速!参勤交代」シリーズ)
【配給】松竹
【時間】120分
【原作】池井戸潤「空飛ぶタイヤ」

タイヤ脱落事故と大手自動車メーカーのリコール隠しをテーマにした作品です。
事故を起こした運送会社の社長である主人公が
自社の無実を証明すべく巨大企業の闇に挑む経済小説です。

2002年に起きた三菱自動車製大型トラックの脱輪事故による死傷事故。
三菱自動車によるリコール隠し事件を元に、物語全体の構想をしたとの事です。
この作品の前にも経済をテーマにした作品を発表してきた池井戸潤さんですが
「まともに経済小説を書こうと思って書いたのは、これがはじめて」とのことです。

あらすじ
走行中トラックのタイヤが突然外れ、側を歩いていた主婦を直撃し、
亡くなる事故が発生しました。
ここから、この物語が始まります。
亡くなった女性には幼い子供と夫がいました。

そのトラックは、赤松運送という中小企業が所有するもので、
その社長を務めるのが赤松徳郎です。

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父親の後を継ぎ中小運送会社「赤松運送」を経営する赤松徳郎は、
ある日、自社のトラックがタイヤ脱落事故を起こし
死傷者を出してしまったことを知ります。

事故原因は一方的に整備不良とされ、「容疑者」と決め付けられた赤松は
警察からの執拗な追及を受けます。
さらには会社も信用を失い、倒産寸前の状態にまで追い込まれてしまいます。

精神的に追い詰められた赤松でしたが、妻・史絵や先代社長から仕える宮代、
若手整備士の門田ら周りの支えもあり、事故原因の独自調査に乗り出します。

過去にも不可解な同様のトレーラー事故がおきていたことを知った赤松は
事件の再調査と事故の原因となった部品の返還を求めてホープ自動車の
窓口へ直接連絡しました。
しかしホープ自動車のカスタマー戦略課の反応は鈍く、
なかなか事態が前向きに進みません。

しかし赤松は、自社の整備作業を信頼し、
事故原因は整備不良ではなく、事故を起こした車両自体に欠陥が在るのでは
と考える様になります。
自社の整備を信じる赤松は、家族や社員たちのために、
トラックの製造販売元である大手自動車会社
「ホープ自動車」を疑い戦いを挑みます。

主人公の赤松徳郎は運送会社の2代目経営者。
これまで父親のあとを継いでから、必死で会社を守ってきた人物です。

自社の所有するトラックが起こした事故は、
「整備不良」が原因であるとされ、
赤松運送は被害女性の遺族や世間からの非難の的となりました。

しかし、事故の本当の原因は、トラックを製造した巨大企業・ホープ自動車
にあるのではないかとの疑いを強めます。

最大の窮地に立たされた赤松にも協力者がいました。
以前同じ様な経験をしたことのある児玉通運や、従業員、家族などです。
赤松は彼らの助けを借りて、次第にホープ自動車の不正を暴いていきます。

そんな赤松らの努力のおかげで、警察やマスコミをも味方につけ
ラストでは見事に疑いが晴れるという感動的な結末をむかえるストーリーです。

小さな会社が、大手巨大企業を相手に戦いを挑んだ
企業サスペンスドラマです

大企業相手と戦うため
マスコミや警察も味方に付け
巨大企業と対等に渡り合って行きます

巨大企業と戦い抜く様が克明に描かれて行きます
同様な裁判を抱えている方には大変
参考になるかと思います

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