異動辞令は音楽隊! 警察組織に逆らえば・移動先でチームワークを
制作会社 アークエンタテインメント
配給 ギャガ
公開 2022年8月26日 上映時間 119分
監督、脚本 内田英治
原案 内田英治
出演者 阿部寛 清野菜名 磯村勇斗
高杉真宙 板橋駿谷 モトーラ世理奈
見上愛 岡部たかし 渋川清彦 酒向芳
六平直政 光石研 倍賞美津子
あらすじ
犯人検挙には手段を択ばない警部補の成瀬司(阿部寛)が行き過ぎた捜査の結果、
刑事から警察内広報課である“音楽隊”への異動辞令を命じられます
自身の経歴に幼少期和太鼓に打ち込んでいた事で、音楽隊への移動が決まりました
当時、老人の貯えを残虐な行為で奪い取る強盗が頻発し、管内総出の捜査を行いますが
何の手がかりも掴めません
そんな時の捜査会議で、こんな会議より外で歩き回った方が有意義だと、上司を罵倒し
その行為で上司の反感を買い、音楽隊への移動が決まりました
完全な左遷人事です
音楽隊へ移動させられましたが、何もやる気が起きません
そんな時、トランペット奏者の来島春子役(清野菜名)からチームワークの大切さを説かれます
やる気の起きなかった成瀬司(阿部寛)でしたが、昔の和太鼓を思い出し、物置から引っ張り出し
微妙に心に変化が現れます
成瀬司(阿部寛)の変化を感じ取った責任者は、知り合いでドラマーを諦めた人のドラムを聞かせ
そのドラムを成瀬司(阿部寛)にたくします
ドラマーに目覚めた成瀬司(阿部寛)は、無意識に、日々の生活にドラマーとしての訓練をする様に
初めての演奏会では散々な結果に終わります
密かに貸しスタジオで練習をしていた成瀬司(阿部寛)でしたが娘法子(見上愛)と出会い
娘法子(見上愛)から何か叩いてよとせがまれ、ドラムを叩きます
その音に見せられ、ギターを持った娘法子(見上愛)と連れの男子2人が父親のドラムに合わせ
ギターを弾き始めます
この所ギクシャクしていた親子関係が少し修正されます
この演奏で、セッションの大切さを肌で感じた成瀬司(阿部寛)はチームワークの大切さを肌で感じます
そんな時、何時も音楽隊を応援してくれていた老女が強盗の被害にあい、亡くなりました
この知らせで捜査本部に出向いた成瀬司(阿部寛)は、前の部下から、部外者に情報は洩らせませんと
追い返えされます
成瀬司(阿部寛)はこいつが犯人だと思っている人物の写真を破り捨てて立ち去ります
この写真は、自身が捜査本部に居た時から訴えていましたが、誰にも信じて貰えていませんでした
捜査一課の事は完全に諦めた成瀬司(阿部寛)は、音楽隊の練習に本格的にのめり込みます
そして、連続強盗犯人検挙はひょんな処から解決へと向かいます
この映画、舞台は警察ですが、縦社会の規律に厳しい組織の中で、一人、昔乍らの捜査を貫いた刑事は
簡単に閑職へと移動させられてしまいます
どんな組織でも、トップに逆らえば一緒ですね。民間と違い解雇は在りませんが
刑事、成瀬司(阿部寛)は閑職に回されたおかげで、家庭を振り返る事が出来、人間として丸みのある
人間へと成長する事が出来ました
この映画では、今日の情報化の危険性と家族愛の大切さを改めて教えてくれました
最後は、成瀬司(阿部寛)さんのひた向きさが光りました