君の膵臓をたべたい
住野よるさんのデビュー作
小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿したところ、
ライトノベル作家の井藤きくさんの目に留まり双葉社に紹介され、
2015年6月出版に至りました
2016年「本屋大賞」第2位、「ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR」2位、
「2015年 年間ベストセラー」6位（文芸書・トーハン調べ）、
「読書メーター読みたい本ランキング」1位、
「埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本2015」1位、等多数評価されました
同年12月、第3回Yahoo!検索大賞 カルチャーカテゴリ 小説部門賞を受賞されました
実写映画公開後の2017年8月時点で累計発行部数は200万部、
2020年8月時点で累計発行部数は300万部を突破しています
私は本は読んでいませんが
劇場映画を観た感じ、多くの読者さんに親しまれたのが解る様な気がします
あらすじ
主人公である「僕」は病院で偶然「共病文庫」というタイトルの本を拾います。
その本は「僕」のクラスメイトである山内桜良が書いている秘密の日記帳で、
彼女は、膵臓病の為、寿命はそんなに長くはないと書かれていました。
「僕」はその本の中身を覗いたことにより、
家族以外で唯一桜良の病気を知る人となります
桜良は死ぬ事が怖くないのか、何時も明るく、朗らかで元気な女の子です。
「桜良の死ぬ前にやりたいこと」に付き合わされていくうちに、
「僕」と桜良という正反対の性格の2人が、お互いに少し続つ憧れを持つようになり、
次第に心を通わせて行きます。
今まで人と関わり合いを持つ事を拒んでいた「僕」は
「人を認める人間に、人を愛する人間になること」を意識します。
突然、友達に盲腸で一週間入院すると云ってたのが、4週間の入院生活となります。
治療が終わり一時退院が許された事で、もう自分の命は多くはないと感じ取ります。
病室から「僕」にメールが届きます。
今日これから落ち合いましょうと。
いつまで待っても桜良は現れません。帰りの途中
桜良は通り魔に刺されて亡くなってしまった事を知ります。
桜良の死に衝撃を受けた「僕」は、通夜にも葬儀にも参列できませんでした。
外出出来る様になるまで30日ほどかかりました。
僕と彼女の始まりで、彼女の物語の数ページが記されているかもしれない
「共病文庫」を読まなければならないと思い立ち、桜良の家を訪れます。
彼女の母親は、桜良の「共病文庫」を見せて欲しいと云ってくる人が来たら
是非渡して下さい。と聞かされていたと云います。
貴男だったのね。
桜良の最後に楽しい思い出を残させて下さり有難う。
と言われます。
「共病文庫」を読んだ僕は初めて
桜良の母親の前で泣き崩れてしまいました。
母校に勤める高校教師の僕は、
ある時、取り壊しが決まった図書館の蔵書の整理を頼まれます。
高校時代、図書委員として書庫の整理ばかりをしていた僕は、
懐かしい図書館で書庫の整理の邪魔ばかりしていたクラスメイト
桜良のことを思い出します。
桜良は12年前、僕が盲腸で入院していた時に、偶然拾った日記の持ち主でした。
その日記「共病文庫」を読んだ僕は、
彼女が膵臓の病気で余命僅かであることを知ってしまいます。
その日から、クラスの人気者の桜良が僕に急接近したことで桜良の親友の恭子が、
桜良の「一番の仲良し」の座を奪った僕に反発が来ます。
学級委員長である隆弘やガム君ら、
今まで話したことのなかったクラスメイトとも会話をするようになり、
すこしだけ僕の世界が広がり始めました。
一方、現代の恭子は結婚を目前に控え、桜良のことを思い出していました。
僕はそんな恭子から結婚式の招待状を受け取っていましたが、返事をだしていません。
図書整理をしている最中、突然桜良の言葉を思い出し
彼女の謎かけの様な本の存在を思い出し、探し始め見つけ出します。
そこには、彼女の親友の恭子と僕への遺書が収められていました。
奇しくも恭子さんの結婚式当日で、式の始まる寸前です。
何が何でも手旗さなければと急いで式場に駆け付け
恭子さんに桜良の遺書を手渡します。
遺書を読んだ恭子さんは、初めて桜良の真実を知らされ泣き崩れます。
そして僕は、桜良との約束、恭子に友達になって下さいと云います。
そして僕への遺書には、感謝の言葉がつずられていました。
最後の言葉は大好きな僕の膵臓を食べたいの言葉で閉じられています。
この映画、浜辺美波さんの純真な天真爛漫さが素敵に生きた映画だと思います。
死の病気を抱えた主人公の物語が、暗くならないストーリーで終えたのは
浜辺さんの演技力が凄かったのだと
改めて彼女の演技力にきずかされました
これからもっと素敵な女優さんに育ってほしいと思います。
この映画、忘れた頃にもう一度視たいと思います。
それより、この映画の後、幾つか恋愛ものを観ましたが
つまらなく感じます
この映画の功罪かもしれません
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