ショーシャンクの空に 冤罪と過酷な暮らし・脱獄と親友レッドとの再会

ショーシャンクの空に

1994年(日本公開1995年)・アメリカ映画
監督 フランク・ダラボン
出演 ティム・ロビンス,モーガン・フリーマン,ウィリアム・サドラー
  ボブ・ガントン,クランシー・ブラウン,ギル・ベローズ
  マーク・ロルストン,ジェームズ・ホイットモア

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「ショーシャンクの空に」
この映画は主人公アンディーが冤罪により逮捕され、
終身刑の刑を受け収監されたショーシャンク刑務所から
脱獄するまでが主なストーリーとなっています。

アンディーは、何度も彼を襲った囚人ボグズらをショーシャンクから追い出し、
会計係をしながらノートン所長を騙し、最後は見事に脱獄し、金も手に入れました。

同時に、ショーシャンクでの不正を暴く手紙を書き、不正を暴かれた
所長のノートンは自殺します。
所内で悪事を働く刑務主任のハドレーも逮捕されました。
そして、結末には、かつて語った夢の通り、太平洋の見える町での優雅な生活が待っています。

アンディーが地獄のショーシャンクの脱獄を成功させ、
彼を苦しめた者たちに悪行の制裁を受けさせる様は見事なものでした。
刑務所を取り仕切る者にとっては、限られた敷地内の事は何でも出来ます。
例え殺人でも合理的に済ませれます。

アンディーの復習が実行される様は、とても知能的で、映画を見ている人達も
ずっとむしゃくしゃした物が晴らさる瞬間ではないでしょうか。
アンディーがショーシャンクで服役していた期間の事は、他所の刑務所でも多く見られるのかも
多くの観客に訴えかける部分も在ります。
この部分は結構ブラックボックス化していて第三者には解りませんね。

刑務主任のハドレーによって囚人に虐待の様な、過剰なまでの暴力が振るわれていたショーシャンク刑務所
ハドレーは暴力によって囚人たちを支配し、絶大な権力を握る自分自身に満足し、
またそれを楽しんでいました。
そして、所長のノートンはそれを黙認していました。
でも一番の問題は、そのようなショーシャンク刑務所が、法に守られた存在だと云う事です。
アンディーが逮捕され、終身刑を言い渡された刑務所は法的に守られら物でした。

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アンディー、自殺したブルックス、そしてレッド、
いずれも終身刑の宣告を受けてショーシャンク刑務所で服役していました。

ブルックスが釈放されたのはショーシャンクに入所して50年後、レッドは40年。
仮釈放されても、社会から隔離された何十年という時間を取り戻すのは不可能です。
20歳で収監された若者が刑務所を出たときには60歳、70歳になっています。
刑務所の外で新しく生活を始めるにはあまりにも年を取り過ぎています。
高齢ゆえに、社会の変化に適応し、生活の糧を得る事はとても困難です。

年老いた前科者を雇う人なんていないでしょう。
当然、十分な金を稼ぐことはできず、仕事口から住居まで、行政が世話をせざるを得ません。
ブルックスは「頑張ってはいるが、手の関節が痛む」と手紙に書いていました。
老人ゆえに動きが鈍く、慣れない仕事にあたふたするブルックス。
何十年も刑務所暮らしをし、外の世界に知りあいはなく、公演のベンチに座り、
鳥に餌をやるブルックスの曲がった背中は孤独に押しつぶされていました。

「刑務所へ戻りたい」。ブルックスの本音です。
「仮釈放になど、なりたくない」。
、そして結局、外の世界に生きる場所を見つけることができませんでした。

ブルックスが首を吊ったのは生きる希望を見つけることができなかったからでした。

この辺は少し気の毒の様な気もしますが
ブルックスは50年刑務所にいました
これだけの刑期だとそれなりの罪を犯したことになります。
20歳で収監されて50年後は70歳です。
もう体が悲鳴を上げ始める頃です。一般社会だと経済的に余裕のある方は
老人ホームに入る事を検討する頃です。
大罪を犯した人は収監中の体の自由が利かなくなった頃からは
刑務所内が老人ホーム化しここより追い出される身分になると
新たな刑期が始まる用な物です。
こちらの刑務所内に長い間収監されていた人にしてみれば、
ここから追い出される人には、新たな苦しみが始まるのかも知れません。
だからブルックスは自殺したのかも知れません。

刑務所長の信頼を得たアンディーは、チェスの駒づくり、会計係の仕事
図書室の整備、囚人の教育と体に優しい任務が科されています。
そして密かに、脱獄のための穴掘りをして刑務所の時間を過ごしていました。

脱獄のための穴掘りは脱出への希望を与えてくれます。

アンディーにとって大事だったのは何か目的を見つける事。
本当に脱獄できるかどうかを考えるよりも、ショーシャンクを抜け出せるかもしれない
という希望を抱くこと。そして、その後の自由な人生を楽しむと云う希望です。

アンディーは常に希望を忘れません。
太平洋の見える町の夢を語るアンディーのことは
所内の親友レッドは不快で「そんな夢は捨てろ」。

以前、レッドは「希望は危険だぞ」。なぜ、希望が危険なのか。
年老いて腰が曲がるころにならなければ仮釈放は認められないと知っていたからです。

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レッドはアンディーを気に入っていました。
屋根を修理する屋外作業のメンバーにアンディーが入れたのはレッドのおかげです。

その作業の途中、ハドレー刑務主任に相続税対策について助言したことがきっかけとなり、
アンディーは刑務官たちの資産運用や納税書類の作成などの仕事を引き受けるようになりました。

そんなアンディーを見込んだノートンは、
アンディーに賄賂や裏金といったノートンの貯め込んだ表に出ない金を管理するようになります。

一方で、アンディーがしようとした再審請求はノートンにより握り粒されていました。
アンディーはノートンの不正蓄財の事実を知り過ぎていました。

アンディーには脱獄するという計画がありました。

入所してから、アンディーは誰にも悟られず、隠し持っていたハンマーで
こつこつと壁をくりぬいていました。

そして長い時間をかけ、ようやく脱出口は完成しました。
アンディーはついにショーシャンクからの脱出に成功したのです。

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アンディーは密かにノートンが貯め込んだ裏金を
銀行から全て引き出せるように手配し、
無事銀行からのお金の引き出しに成功し、メキシコ国境の町へと逃亡しました。

アンディーは刑務所を抜け出す時、不正を働く所長や看守長達への
告発文を送り付けていました。

この映画、閉ざされた理不尽な監獄での長期に渡る生活を記録しています
そこには、第三者の知る事の出来ない
様々な事が丁寧に描かれています

そして獄中での親友との連帯感

最後は手に汗握る展開で
映画を見終わった瞬間、心に暖かな物が感じられる作品でした

恐らく名作ですね

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