映画「天気の子」
日本公開:2019年7月19日
制作会社:コミックス・ウェーブ・フィルム
配給会社:東宝
監督 :新海誠
「天気の子」の日本興行収入は140億円を超え
2019年の興行収入ランキングでは1位を獲得した大ヒット作品です。
【監督・脚本】新海誠
【音楽】RADWIMPS
【キャスト】
森嶋帆高: 醍醐虎汰朗
天野陽菜: 森七菜
天野凪 : 吉柳咲良
須賀圭介: 小栗旬
須賀夏美: 本田翼
森嶋帆高は神津島に住む高校一年生です。
家出を決めた帆高は、一人フェリーに乗り東京へ向かいます。
フェリーでは突如激しい雨に打たれた帆高は、
足を滑らせ落下しそうになるところを同乗していた男、須賀圭介に助けられます。
須賀圭介は困った事があれば、連絡してねと、名刺を渡し別れます。
フェリーから下りた東京は、異常気象で毎日雨が降り続いています。
高校生でバイトにも雇ってもらえない帆高は、所持金が底を尽きかけています。
毎日ギリギリの生活の毎日です。
ある日、帆高は雑居ビルのゴミ箱に入っていた銃を見つけます。
本物とは思っていませんでしたが、お守りとして持ち歩くことにしました。
生活に困った帆高はフェリーで助けられ、名刺をくれた須賀とコンタクトを
取ります。
そこは須賀が経営する小さなプロダクション会社で、何とか働き始めます。
殆ど賃金の無い、宿泊と食事のみが保証された職業です。
現実味のないオカルト的な記事を作成している須賀の会社では、
連日続く雨を終わらせる「晴れ女」と呼ばれる都市伝説の存在を調査する事になります。
良い記事の作れない毎日を過ごしている帆高は、
たまたま銃を見つけた通りで男に連れさられそうな少女を見かけ助けようとします。
少女は須賀のもとで働く前に何度か見かけていたことに気づいた帆高は、
とっさに少女の手を引き走りだしてしまいます。
追われた帆高は、男に銃を向け威嚇すると、誤って引き金を引き弾丸が発射されます。
銃は本物でした。
弾は当たりませんでしたが、男は恐怖を覚え、帆高たちを逃して今します。
少女の名前は、天野陽菜といいました。
逃げた先の廃ビルで、それまで雨だった帆高のいる一帯のみに太陽差し込みます。
彼女は祈ると短時間ですが、限られた地域のみ晴天にすることができると云います。
陽菜が探し求めていた晴れ女だったみたいです。
お金に困っている陽菜に帆高は、「晴れ女」というサイトを作り依頼を受けた先を
晴れにして報酬をもらうという仕事を始めます。
陽菜が祈ると必ずその周辺一帯は、一時的に晴れわたります。
毎日雨が続く東京で「晴れ女」の話は広まり、結婚式の日を晴れにしたい、
コミケのコスプレ撮影、競馬の馬の調子のため等
様々な理由での晴れの仕事依頼が殺到します。
エネルギーの使い過ぎで、陽菜は疲弊している様に見えました。
そう感じた帆高は残り数件の予約のみこなしてしばらく休業することに
最後の依頼は、須賀が娘の萌花と公園で会うための依頼でした。
何年か前に母親を亡くした萌花は、現在祖母のもとで育てられています。
喘息持ちの萌花は雨の日に弱くなかなか会えない須賀が依頼したお願いでした。
「晴れ女」の記事の取材で情報を集めていた須田の姪・夏美はそこで陽菜と出会い、
「晴れ女」にまつわる言い伝えを彼女に話します。
「天気の巫女」の宿命
祈ることで晴天を生む巫女は寿命が短いと
母親が死ぬ直前、帆高と出会った廃ビルの屋上にある小さな鳥居で祈った陽菜は
天気とつながりを持ち、晴れを生み出すことができるようになったと言います。
話し合っている最中インターフォンが鳴ります。
陽菜が出るとそこには警察がいます。
家出をした帆高を探している警察に陽菜は知らないと答えます。
子供だけで生活している陽菜と凪にも警察はこのままではいけないと話します。
ようやく都内のラブホテルを借りることに成功しました。
誕生日の近かった陽菜のためにプレゼントを買っていた帆高は、
そこで陽菜に指輪をプレゼントします。
プレゼントに喜ぶ陽菜でしたが、
陽菜は昼間に夏美から聞かされた「晴れ女」にまつわる言い伝えを話し出します。
「晴れ女」は「天気の巫女」と呼ばれ、
荒れ狂った天気を元に戻す人柱として犠牲になる運命にあるといいます。
驚いた帆高に陽菜は自分の体を見せます。
祈ることで晴天を生み出していた陽菜はその代償で体が、透明に透け始めていました。
帆高と凪は身柄を拘束されてしまいます。
警察は同時に陽菜の行方を探しますが、
帆高の言葉は信用じてもらえません。
取り調べの隙を狙って逃げ出した帆高は、
陽菜の言っていた廃ビルの屋上にある鳥居を目指して走り出ました。
夏美に逃走の手助けをしてもらった帆高は、
昨日の大雨で浸水した街を走り廃ビルまで到達しますが須賀と再会します。
本気で確保する気になった警察は帆高を捉えますが、
帆高の意思を尊重した須賀がて警察官を妨害します。
警察の目を盗んで同じく廃ビルに到着した凪が加勢し、帆高は屋上の鳥居に到着します。
もう一度、陽菜に会いたい。
そう思いながら鳥居をくぐった帆高は、突然空の上にいます。
帆高が陽菜を救ってから三年がたちました。
東京の雨は続いており、東京の街の大半は水没してしまいました。
実家に戻され3年間の高校生活を終えた帆高は再び東京に向かいました。
3年前に「晴れ女」の依頼を受けていた冨美さんや須田のもとに向かった帆高は
そこで、変わってしまった東京の生活を知らされます。
陽菜を助けてしまったことによる惨状を聞いた帆高が歩いていると、
目の前に晴れ女の能力を失った陽菜が空に向かって祈っている姿が在りました。
涙があふれた帆高は走り出して陽菜を抱きしめたこう言いました。
「僕たちはきっと、大丈夫だ」
須賀と夏美が取材した古い神社の神主は、天気の巫女について
「人の切なる願いを受け止め、空に届けることのできる特別な人間」
と語っており、その代償として悲しい運命があると言っていました。
神主が言っていた天気の巫女の役割は文字通り、
「人の悲しみを一身に受け止め自らの身を犠牲にする人柱」
であるのでしょう。
新海誠さんの三部作
言の葉の森
君の名は。
天気の子
新開さんの遊び心なのか、微妙に物語は続いています
言の葉の森の主人公は、 君の名は。 では古典?歴史?の先生役に
君の名は。 の主人公は帆高が買い求めた指輪の女子店員
その他、探せばほんのワンカットで前作の登場人物が描かれているそうです。
これらを全て探し出すのは困難ですが、楽しみでもあるのかも。
今新たに最新作
すずめの戸締りが 始まろうとしています。
この最新作にも新海誠監督の遊び心が有るかも知れませんね。