ドラマ イアリー 見えない顔
前川裕さんによる日本のサスペンス小説
2016年11月26日にKADOKAWAより単行本が書き下ろし小説として発売
2018年に、WOWOWでテレビドラマ化されました
監督 – 森淳一
制作協力 – ROBOT
製作著作 – WOWOW
登場人物
広川(ひろかわ) オダギリジョー 恒星学院の文学部教授
妻の死をきっかけに様々な事件に巻き込まれていきます
水島麗(みずしま れい) 仲里依紗 恒星学院の国際関係学部講師
広川の義妹
石田隆二(いしだ りゅうじ) 筧利夫 恒星学院の文学部教授
広川の大学院の同期
西本淳三(にしもと じゅんぞう) 佐戸井けん太 恒星学院の文学部教授
心理学者としてテレビ出演したこともある
総長選候補ですがスキャンダル発覚で辞退
仏上(ほとけうえ) イッセー尾形 恒星学院の文学部教授
学部の長老教授
西本の代わりに総長選候補に推挙される
土田律子(つちだ りつこ) 真琴つば 弁護士
六道菜々美をマルチ商法の勧誘から救う
あらすじと感想
始まりは「奥様、ご在宅でしょうか?」
妻を亡くした数日後見知らぬ女性が訪ねて来ますが、ドアを開けると
そこには誰もいませんでした
何となくドラマの危険な匂いを思わせる出だしです
私立大学文学部教授・広川誠司(オダギリジョー)の家を見知らぬ女性が訪れてから
同町内では不可解な事件が
広川が勤める大学では総長が急死し、学生参加型の新しいスタイルの総長選挙が
行われることに成りました
広川の同僚・石田(筧利夫)は多数派工作を主導ますが、怪文書が飛び交い、
学長に押していた候補の教授が学長候補から引きずり降ろされます
広川の住む近所で変死体が発見されますが、遺体の身元がはっきりしません
ホストにはまる看護師・菜々美(黒島結菜)は、ホストの罠にはまり多額の借金
を負わされますが
敏腕弁護士・律子(真琴つばさ)は、ホストの罠にはまり脅されている看護師・
菜々美(黒島結菜)を
ホストの不法な取り立てから救い出しますが
知らないうちにもっと危険な方向へと引き出されていきます
一方広川が勤める大学では総長の急死による次期総長選出の為の戦いの真っ
最中です。そして広川自身も総長選に立候補します
学内では、候補者3人による激しい討論も行われました
少し続つ広川の人気が上がりだした時
広川の寝室での情事画像がネットに上がりました
それを学生の一人が偶然見つけ、学園内にも広がり
ゴシップとして広川も総長選を辞退する事になります
広川は、自身の寝室が盗撮された事を不信に思い、盗撮カメラを探し出しした
盗撮カメラは火災報知機にセットされていました
この報知器は、亡くなった妻が取り付けた物です
この報知器設置の流れを追いかけるうち、一つのワードが浮かび上がります
妻が参加していたヨガでの、手重ね
この手重ねを調べていくと、意外な広がりが
そこには自身が住む町への陰謀と、ある秘密組織による大学の乗っ取り
そして、その組織の邪魔になった者の殺戮等
巧妙に事故や病死に仕立て上げられます
このドラマ、実際に行われたある宗教団体の事が思い出されます
この宗教団体、宗教法人を認めてもらうまで、毎日執拗に集団で
陳情を行ったそうです
最後は、この執拗な陳情に根負けした部署が、宗教認可を認めてしまいます
その後、この宗教団体は自身の欲望の為に、色んな悪事に手を染めていきました
このドラマでも、ある組織が、宗教法人の認可を貰おうと色んな工作で
信者を増やして行きます
その為に参加の法人の元で、ニュータウンを作り
広川の勤める私立大学の総長選を利用して
この大学の乗っ取りを計画していました
広川を危険に思ったこの組織は、巧妙に広川に殺人の容疑を掛けさせます
自分は殺人罪から逃れる事は出来ないと悟った広川は逃走し
組織のルーツとなって居る地方に赴き
この組織の首謀者とその全容を理解します
このドラマでは、新興宗教の危ぶさと。その危険性をあぶりだしています
過去に重大な危険性で問題視されたある宗教法人と
その他にも色んな問題を抱えた宗教法人等
政権と癒着している為何にも出来ない警察権力を、暗に批判しているのかも
知れません