みよりの森
2007年8月にフジテレビより、夏休みの子供向けアニメ映画として放送されました。
原作は小田ひで次氏による日本の漫画作品です。
秋田書店の月刊少女漫画雑誌・ミステリーボニータにて
2003年4月から同年11月まで連載されました。
あらすじ
物語は2歳の女の子を連れて里帰りした3人家族が、実家の両親と共に
花見見物とピクニックを兼ね、山間ののどかなひと時を過ごす処から始まります。
女の子の両親は普段から仲が良くありません。
このピクニックの時も、軽い言い争いが在り、子供を連れて帰ろうとした時
いつの間にか女の子が居なくなっていることにきずきます。
急いで探し回った結果、女の子は大きな桜の木の上にいました。
どうして2歳の女の子が遠く離れた桜の木の上に居たのか解りません。
女の子は番犬と一緒に遊んでいたのですが、森の妖精と共に森の精霊の元に
運ばれて行きました。
大きな桜の木の上です。
桜の木は桜の花で満開です。
そこに森の精霊が現れ、木の上に運ばれ周りの妖精達に、この子にこの森を上げよう。
この森は貴女の物だよと宣言して消え去ります。
この時、女の子を探していた両親達がやってきて、女の子を木から下ろし家に帰ります。
10年後大きく育った女の子ミヨリが父親と共にやってきます。
父親は妻と別居中で、両親の元に預かって貰いに来たのでした。
夏休みだからゆっくり楽しみなさいと直ぐに東京へ帰っていきます。
女の子、ミヨリはつっけんどんな、あまり友達にも気を許さない子に育っていました。
ミヨリは山で遊ぶ内に、山の妖精たちと触れ合うようになります。
いつの間にか学校にもなじみ元気な明るい子に育っていきます。
ミノリは毎日森の妖精たちと遊ぶ内、この森にダムが作られ、
森も家や畑も全て水中に没すると妖精から告げられます。
ミノリは友達にこの森にダムが作られ、周り全てが水中に沈むと打ち明けます。
どうすればダム計画を白紙に出来るか皆で考えます。
一人が図鑑を持ち、
イヌワシは絶滅種に認定されている為、1羽でも確認されればダムの造成は出来なくなると。
その内妖精の一人がイヌワシに変装し、ダム建設測量隊達の前に現れますが
ダム建設工事の無くなる事を恐れるこの建設隊から猟銃で撃たれ
重傷を負わされますが、
仲間の妖精達から助け出されます。
この猟銃を持った測量隊の悪事が表沙汰になりダム建設の中止が決まります。
森の責任者となったミヨリ達の勝利です。
物語的には淡々とした流れに成っています。
他人を信用出来なく、何処か冷めた感覚の少女ミノリが
森の精霊に認められ、森の妖精達を一つにまとめ、
悪徳業者から森を救うと云うおとぎ話的物語となっています。
大人の目線から見ると、悪徳業者から、豊かな森を守り抜く正義感あふれる
ストーリーなんですが、
今一つ盛り上がりに欠ける部分があり、少し物足りない部分があるかもしれません。
でも視聴対象年齢の事を考えると
優しく、自然の大切さを教え、悪から自然を守り抜く事の大切さを訴えるのには
丁度よい編成だと思います。
このドラマの書き込みを見ると
今一つ盛り上がりに欠ける。
題材がしっかりとしているのに、もっと工夫が欲しかった
等が多くみられました。
私は感覚が可笑しいのか、全編楽しく見る事が出来ました。
よく出来た夏休みの子供向けアニメドラマだと思います。