引っ越し大名 映画 あらすじとロケ地・低予算のキツイ撮影

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制作会社    松竹撮影所
配給      松竹公開 2019年8月30日  上映時間  120分

原作    土橋章宏  『引っ越し大名三千里』
監督    犬童一心
脚本    土橋章宏

出演者     星野源  高橋一生  高畑充希
        小澤征悦  濱田岳  西村まさ彦
        松重豊   及川光博  他

あらすじ   
  映画「引っ越し大名!」で、姫路藩から肥後国日田藩への引っ越し(国替え)を命じられた松平直矩(まつだいらなおのり)
  は実在の人物です。また直矩が何度も国替えを命じられていたことも史実に基づく実話です

  ただ映画に登場する姫路藩の松平直矩以外は架空の人物だそうです

  直矩は父親・直基の代になんと4回も国替えを命令されています
  越前勝山藩3万石→越前大野藩5万石→山形藩15万石→姫路藩15万石、と石高だけを見れば増えていきますが、国替えには莫大な
  費用がかかるため、かなりの財政負担がかかっていたと思います

 そんな苦労がたたってか、松平直基は姫路藩へ行く旅の途中で亡くなりました

 5歳で家督を引き継いだ直矩も、越後村上藩→姫路藩→豊後日田藩→出羽山形藩→陸奥白河藩、と数年おきに国替えをさせられました
 その結果財政は破たん状態です

 そのため「引っ越し大名」と呼ばれるようになったそうです

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 この映画、度重なる幕府からの無茶ブリで、藩の財政は破綻寸前です
 国替えには莫大な資金が必要とされます
 その為には緊縮財政下で、藩の引越しを采配してくれる人物を探していました

 そんな時、藩の書庫番をしている片桐春之介(星野源)を指名します。彼は人と接するのが苦手で、いつも書庫にこもって
 書物を読んでばかりいたため、周囲から「かたつむり」とあだ名されていました
 いつも書物を読んでばかりいますから、国替えの知識があるだろうと、春之介が引っ越し奉行に任命されます

 しかし、国替えの経験などない春之介は、前任者の引っ越し奉行の娘・於蘭に助けを求めます
 春之介は仲間の協力や於蘭の厳しい引っ越し指南に助けられて、国替えの準備を進めていきます
 
 国替えには莫大な資金がいります。前任者の引越し費用は1万6千両
 藩には3千両の資金しか有りません
 おまけに、引越し先の石高は、現在の石高より遥かに少ないです
 引越しの段取りと、引越し後の人員減らしの作業が有ります

 引越しの費用は、商人からの借り入れで何とか
 引越しの人件費は、人足を極限まで減らす事で乗り切ろうとします
 人足は武家から徴用する事としました
 武家が人足の格好をする事に抵抗は在りましたが、百姓に変装する事で解決します

 人足には体力と持久力がいります
 その為に、唄と踊りにかこつけて、楽しく鍛え上げる事になりました
 合間、合間に美人な於蘭(高畑充希)が優しく、一人一人に励ましの言葉を掛けるので、皆訓練に力が入ります

 人員減らしでは
 全員お城に呼び、殿様に随行する者と、役職を解かれる者とを分別していきます

 役職を解かれる者には、百姓を言いつけ、領地加増になった時には再び迎えに来る事を約束し、納得させました

 引越し途中、何者かに襲われますが
 人足の訓練で鍛え抜かれた業で何とか賊の成敗に成功し、無事目的地の藩に入ります
 その後、数年起きに、鞍替えを命ぜられ、15年後には加増された藩への鞍替えがなります

 約束通り最初に百姓を命じた武士たちを迎え入れる事が出来ました

 この映画では、カタツムリと呼ばれた、引きこもり気味の侍が、ドタバタの活劇と、当時のしきたりなんかを
 描きながら、藩の窮地を掬う働きをする侍の立身出世的物語と成っています

 上映時間は120分ですが、物語の展開が早く、途中笑いありで、120分が直ぐに終わりました
 高畑充希さんの妖艶な演技も見ものでした

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