映画正欲 感想 新垣結衣、稲垣五郎その他配役の演技が素晴らしい

映画正欲

 2023年11月10日(金)公開 / 上映時間:134分
  製作:2023年(日本) / 配給:ビターズ・エンド

スタッフ

監督:岸善幸

キャスト

寺井啓喜 : 稲垣吾郎
桐生夏月 : 新垣結衣
佐々木佳道: 磯村勇斗
諸橋大也 : 佐藤寛太
神戸八重子: 東野絢香
寺井由美 : 山田真歩
寺井由美 : 宇野祥平
西山修  : 渡辺大知
那須沙保里: 徳永えり
矢田部陽平: 岩瀬亮

この映画今はやりの性の多様性について描かれています
私的持論ですが、
極一般的なノーマルな性にも色んな形が有ります
私個人は極めてノーマルな方だと思っています
サド、マゾだと恐らく萎縮してしまうと思っています
私は怖がりですから、考えるだけでダメになるかもです

一般に知られている性には
異性同氏の性愛者、同性同士、ロリータ、熟年
異性同氏の性愛でも、愛撫するのが好きな人
されるのが好きな人
異性同士でも女性で攻めるのが好きな人
男性でも女性にリードされるのが好きな人
その他異性同士の性愛はまだ色んなパターンが有ります
これらは単に、男女同氏のみの性愛です

これに他の性癖を加えると、種類は数限りなく有ります

普通のカップルでも、お互い本当に満足されている
人達ってどれぐらいいるのでしょう
私は、そんなに少なくないと思っています

映画での正欲は上記に挙げた性癖よりももっと限りなく
極少数派の性癖です

映画内では、同時進行で複数のカップルが描かれて
これらが最後には微妙に絡んで行きます

主人公カップルの二人は、学生の頃ひょんな事から
お互いの性癖を知る事となります

その内、男性の方は父親の都合で引っ越して行きます
お互い成人してから、男性の両親が事故で亡くなります
それを機に地元へ帰って来る事に
それを知った女性は、彼の自宅に逢いに行きますが
逢わずに、運転中自転車とぶつかりそうになり、急な
ハンドル操作で土手を下り落ちてしまいます

自転車に乗った男性は怪我はなく、土手を下った運転手が
心配になり見に行くと、そこから現れたのは
同じ壁を持つ学生の頃付き合っていた彼女でした

その内、同じ性癖を持つ者同士一緒に暮らさないかと
男性から誘われ同意し、同棲生活が始まります

同じ壁同士の二人、性的には異性に対して興味のない
二人ですから、肉体関係の無い生活です

二人は小学生の男児二人の作る動画のファンになり
メールのやり取りをするようになります

そんなメールのやり取りから、一緒に遊ぼうとなり
サイト内で知り合った他の二人と一緒に逢う事になります
そしてその楽しそうに遊ぶ動画を収めました

彼らには性的関心は無かったのですが、中の一人に
性癖を隠れ蓑に、小児性愛者が混ざっていました

早速この小児性愛者が問題を起こし、警察に捕まります
彼の自宅からは、小児性愛の動画と、皆と一緒に楽しく
過ごした時の動画も警察の手に

直ぐに他の二人も警察に捕まります
彼ら二人には小児に対する性的関心は有りません
只、皆一緒に水辺で楽しく遊んだだけなのです
彼らの性癖は、水の噴霧を楽しく、楽しむのみです

でも、警察の取り調べでは、こんな彼らの只水で遊ぶことが
好きなだけなんですの意見は取り上げて貰えません

主人公の彼女も、同棲者の日頃の様子を聞きたいと
検察者から意見を求められますけど、私の意見は彼と
一緒ですと、真直ぐな曇りのない目で述べます

検察から、最後に云う事は有りませんかの問いに
彼女は、
普通の事です。居なくならないからと。

原作者の伝えたい事がこの最後の一言が全てです

この映画、派手な所は有りませんが
淡々と性癖を表に出せない人の苦しみを描き切っています

最後の稲垣吾郎さんと新垣結衣さん磯村勇斗さんの
演技が素晴らしかったです

その他、同時進行で出てくる役者さん達の
演技も素晴らしかったです

タイトルとURLをコピーしました