祈りの幕が下りる時 映画 感想 母親からの地獄 トンネルのシーン

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主人公阿部寛さんの名前で
この刑事もの映画を観てしまいました

映画 祈りの幕が下りる時

最初は単なる殺人事件からの画面になります
暫くの間ストーリー展開が読めず少し戸惑いましたが
少し続つ画面に引き込まれていきます

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始まりは、突然失踪した母親の死から始まります

母親は失踪後、田舎の飲み屋へ駆け込み頼み込んで
この飲み屋で働き始めました
その十数年後アパートの一室で、一人静かに息を引き取ります

遺骨の引き取り手に困った飲み屋の女主人は
一人息子の存在を知り、遺骨を引き取らせます
女主人は、息子を彼女のアパートへ案内します

アパートの室内はとても整理されており
全く生活感の無い、冷蔵庫すら無い質素な暮らしぶりです

このアパートの遺留品から
その後に起きた殺人事件の解決がなされていきます

この辺りまで展開は淡々としています
ドラマの全体像がつかめず、何となく画面を見ていました

事件の発端は
真面目に生きる親子の母親が
男に目がくらみ、父親の実印から多額の借金を作り
蒸発し、残された父娘を地獄へと落とします

高利貸しの激しい取り立てが行われた夜
父娘二人で夜逃げをします
この逃避行の先で、この父娘にはさらなる悲劇が起き
父娘を別れさせ別々の生活へと追い立てます

この辺りからの親子の演技が素晴らしく一気に画面に引き寄せられます
目が放せられなくなりました

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この父娘の別れにはとても悲惨で
私なんかの生活では考えられません
サラ金の取り立てが自由だった頃
この様な問題は数多くあったのかも知れません

この父娘の問題が十数年後に再び問題となります

ストーリーは現実離れした感じですが
何時、誰に起こっても不思議ではない、
無理のないストーリー展開となっています

序盤は何処にでもある様な筋書きから始まり
その内画面から目が離せなくなり
気が付けば、最後の終盤へと向かっていきます

物語は悲運な父娘の人生を描いています

最後は
なぜかほっとする部分ああり
映画を見終わった後にはあまり暗い気持ちを引きずる
事の無い仕上げとなっていました
この辺は個人差が在ると思いますが

私個人の感想ですが
小さな頃から母親から地獄へ落とされ、必死の努力で
やっと幸せを掴んだ主人公(犯人)の罪状を明らかにして行く

刑事が一番の悪役に思えてきます
正義の為ならどんな事でもする
そして、やっと幸せになれそうな人の人生を狂わせる

罪を見逃しても誰も不幸にはならないのに
一番残酷なのは、正義の仮面を被った刑事に思えました

主な俳優陣です

出演者
阿部寛  松嶋菜々子  溝端淳平  田中麗奈
キムラ緑子  烏丸せつこ  春風亭昇太
小日向文世  桜田ひより  山﨑努  伊藤蘭
及川光博  音尾琢真  飯豊まりえ
上杉祥三  中島ひろ子

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